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第四話 サボテンの祈り
あるところにフラワーちゃんという子がおりました。
フラワーちゃんは、元気で よく笑う子です。
何を見てもよく笑います。
葉っぱが落ちても、葉っぱ君が目を回して面白いとヒラヒラ笑います
雪で真っ白になった木々たちが、雪を落としちゃいけないゲームやってるの、そう言って、ドサッと枝から落ちる雪のかたまり見つけて、キャキャキャと笑います
お空に浮かぶ雲を見て、あの雲 いま、オナラしたよと、プププと笑います
冷たい北風が、ほっぺた ちくちく刺しにやってきても、風さんにいっぱいキスされたとヒャヒャヒャと笑います
ある日、フラワーちゃんは、サボテン君を見つけました。
フラワーちゃんは、珍しくサボテン君を見ても笑いません。
フラワーちゃんが聞きました。
『どうしてそんな怒った顔しているの?』
サボテン君が答えます
「みんなのように きれいなお花を咲かせたいのに、
僕にはできないから,悲しくて怒っているんだ」
フラワーちゃんが言いました
『どうしたら花が咲くか、お友達に聞いたらどうかしら』
サボテン君は答えます
「友達なんていないし、誰もそんなこと教えちゃくれないさ」
『そう、だったら、そこでじっと怒っているしかないわね』
「おい、待てよ、君が教えてくれてもいいんだぞ」
『ママが言ってたわ、願い事は、お祈りするといいんですって』
「お祈り?どうやりゃいいんだ?」
『ママは、いつも手と手を合わせて目をつぶるの。そうして、最後に、
生きとし生きるものが幸せでありますようにって言ってるわ』
「そうか、わかった」
それから、サボテンは、何年も祈りました。
そして、ある日、真っ赤な花をつけました
でもサボテンは、ちっとも喜んでいません、なぜかというと、あんまり長い間祈っていたので、自分が何を祈っていたか忘れてしまったのです。でも、願い事は叶いました。
そして、いまでも サボテンは、祈り続けています。
「生きとし生きるものが幸せでありますように」と
よく笑っていた女の子は、天からそれをケケケと笑って見てましたとさ
とんからりん
このお話、心を込めて華ちゃんに捧げます BY カヤノノ
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