太極拳のクラスで和尚から赤いお数珠を頂いた。貰ってもいいんですか?と言うと,誰かから貰ったもんだけどあげると言う。お返しに以前見せたら感激していた小さな仏様のマスコットをあげた。他界したチンナワンソ和尚から家族分だと3つ頂いたものの一つだ。「私の中に仏を見つけたので、次に必要な方に差し上げてください」と伝わったかどうか分からないがそう言って渡した。
この朝の太極拳の後、ホワン和尚がクラスの後どうするの?時間ある?と聞くので、今日はお迎えが無くてバスなので時間有ります。というと、一緒に次のクラスに来なさいとバイク(スクーター)に乗っけてもらって、ダウンタウンの大きな病院まで行った。その間、ジュース屋さんでサボテンジュースと露天マーケットでタコスをおごってもらった。どちらも衛生的に疑問ではあったが頂いた。バイクに乗ってるときもちょっとスリリング、私のヘルメットは留めが壊れてるため風で落っこちそうだったし、メキシコの道路に必ずあるTOPE(トペ)という車のスピードを強制的に落とさせるための路面にある盛り上がりラインが、バイクにはきついので、そのラインの端っこの隙間を通ってくれるのだが、時々、隙間が無いところでは、後ろに乗ってる私はボンと跳ね上がるわけです。
行った事もない貧困地域にきょろきょろしながら、病院に着くと、病院の外からシニアの方々が運動広間に集まり、クラスは始まった。準備体操のとき、和尚がジェスチャーで私にあれやってと、マイムのカウンタームーブメントの動きをし、みんなの輪の中心に促してくれた。参加者の優しい雰囲気で、私はカウンタームーブメントの後、波と円と直線もおまけにユーモアも入れてやると、和尚がオーオーと喜んでくれた。クラスの後、和尚と禅僧さんたちが着ている服を私にも作ってやるといって、またバイクで違う町に連れて行かれた。このときヘルメットを和尚のと交換してくれた。私が不安がってるのが分かったのかな?
さて、付いた家には、かわいい縫い娘さんがいて、私が色とデザインを選ぶと寸法を取ってくれた。和尚が、勝手に冷蔵庫からスイカとか出して食べる?と聞くので、いいのかなという態度をすると、ここは自分の弟の家で、彼女はその奥さんとだと教えてくれた、納得。その後、今度はミュージシャンの家に行くといって、中心街まで連れて行かれた。あいにく彼は留守だったが奥さんとしばらく話した。このミュージシャンは、太極拳のクラスのとき和尚が使ってる音楽を作った方だ。初めて聞いたときその音色につい踊りだしたので、今度紹介してあげると言われていたのだ。一緒にコラボが出来るといいなとも言っていたからか、さっきの病院でのクラスのとき、ノブは今度ここでミュージシャンと踊ると宣言していた。和尚のこういう心地よい強引さが大好きだ。
この調子だと市外の遠い我が家まで、送っていくと言い兼ねかったので、ちょうど街で買い物があるといって、そこで別れた。まったくの嘘じゃない、買い物したい物はあったのだし・・・、和尚とのツーリング楽しかったけど、前の車が急ブレーキをかけて追突しそうになったときは、一瞬覚悟した。
この和尚さんとの巡り合いは、私の中の色んな事への苛立ちを、削り落として行ってくれている。そして、一緒にいると言葉は通じないが、無邪気に笑ってしまう。
和尚のことを笑って話すと、家族も友達もいい顔になる。心の自由が、伝染病のように広まっていく。
私の出来ること、和尚が出来ること、
赤い数珠と仏のマスコットのように
物々交換が、仏々交換になってる気がする。

0 件のコメント:
コメントを投稿