6月11日
不思議なことが続いて、この日は、バスの中で、これまで関わった多くの方に感謝の気持がこみ上げてきて、涙した。
6月8日に私の「ぴゅあマイム」クラスの生徒さんのアレキさんの教えているという絵画教室を見学に行った。以前から、私もそこで、絵を教えないかと言われていたからだ。教室というより、露店といった方が近く、彼女は、既成の陶器の置物に お客さんが自分で色を塗る手伝いをしてるというもの、ちょっと想像と違った。私の絵は、ここでは無理だな~、と思っていると、彼女が、これも以前から、話してくれていた、あるホリスティックセンターに今から案内すると言うので、(アレキさん、少し英語は、分かるようだが、話せない。テンポの速いスペイン語で、詳しいことはよく分からなかったが)付いて行った。
スピュリチャル系のコースを色々教えてるセンターで、雰囲気もよかった。アレキさんの旦那様のお兄さんが、オーナーらしい。以前から、この話は、彼女がしてくれていたが、具体的に進まんでいなかった。そのオーナーのお兄さんが忙しくて、アポイントが なかなか取れなかったのだ。私のクラスに関する、プリントを受付に置いて その日は帰った。
2日後、連絡があり、今日会うことになった。
今日、12時 センターで待ち合わせ、もう一つの本部みたいなところに連れて行かれた。迎えに来てくれた人は、英語が通じた。私は、付き添いもなしで、上手く話せるかなと思ってはいたが、その日の朝、自宅のコピー機の前で、作業している時、3階の部屋の小さな窓から、私を狙ったかのように、日の光が強く射して来たので、この日は、結果が うまく行くような気がしていた。
予想は、当たった、オーナーのアントニオさんは、とろけるぐらいの優しい目をした方で、言葉は、うまく通じないけど、お互い会うべき人に会ったな、という感じで盛り上がり、8月から週二回で、クラスをはじめることになった。
名刺代わりの私の羅漢さんの絵のポストカードを渡すと、『あなたの絵をここに飾ってください』と、受付に入って正面の壁に、黄色の縁取りしてある、四角い大きな絵のコーナーを指差した。あの壁に、どんな絵を描こうかとウキウキしながら、お昼を招待してくれた もう一人の生徒ホセさんの家に向かった。
我が家は、今、移転先を探してるのだが、ダウンタウンで観光地っぽい、レオンの凱旋門がある辺りを気に入り、その周辺を探している。このことを、私のクラスのみんなに話したところ、ホセさんの家が、その凱旋門のすぐ近くだということがわかり、びっくり、彼女から、一軒貸家がそういえばあると情報を貰ったので、早速 その家を見に行って、またびっくり、探し回っていて、なんとなくあの家は、貸家かも 借りれるといいなと 以前思っていた家だったのだ。とりあえず、ホセさんに連絡を取ってもらっていたが、貸してくれるかどうかの返事が、なかなか帰ってこないので、あきらめ状態だった。そんな思いで、今日、ホセさん宅にお昼を呼ばれに行った。
この日、ホセは、いつもの可愛い笑顔に勝って、満面の笑顔、『ナブック、ミラクル!』と、私の名をいつものように鈍って、叫んで、ハグした。なんと、家の持ち主から 今日電話があって、貸してくれると返事があったのだ。それも、こちらの希望価格で。
なんでも、その家は、ホセのお友達だった持ち主が亡くなってから、姪っ子3人のものになっていたらしく、今まで3年間、人に貸したことがなく空き家になっているらしかった。お化け出るかも・・・楽しいぞ
テンションが一気に上がり、お昼をご馳走になった。
ホセさんの家には、鍵が掛かっていない、いつも人が出入りしている。特に お昼時は、色んな人たちがやってくる。それを子供っぽい笑顔で迎えるホセさん、彼女の手作りの料理の数々は、追って紹介することにして、この日は、通訳してくれてるエリちゃんと、初めて会う老紳士、ファーザーと紹介されたので、「誰のお父さん?」と聞いたら、教会の神父様であった。そうか、ファーザーだよな。
ホセのお兄さんは、可也、陽気な方、その はしゃぐ彼を 横で神父様が、首を振って口ぐせのように、優しくなだめて、なにやら言ったので、その言い方とジェスチャーを真似て、私がスペイン語を口にしたら、皆大笑い。
神父様の落ち着いた振る舞いに、ホッとしたのか、自分らしく自由な気分で、和んじゃいました。早々、借りたいと思っていた家の住所の番号にも ちょっと惹かれていたのです。7 5 6 ( な・ご・む ) なごむ家 な分けですよ。
そんな中、食事中に掛かっていた音楽に、はっとした。子供の頃 よく学校の放課後に流れていた、聞き覚えのある曲だったからだ。『遠き山に日は、落ちて~』この曲は、日本で聞いていたと説明したら、今度 日本語で歌ってね。と言われた。
帰り道、この歌詞の、「日は、落ちて~」の先が出てこない。
海外で、日本の曲に感動したのは、これが二度目だ。
カナダで、一人ぼっち 家にいるときに、『ヤーレン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン、ハイハイ』と、ラジオから流れてきたときには、涙して、この歌、歌ってましたね。あの感動は、分かる人には分かる。
帰宅中のバスの中、幸せに涙して、これまで 親切にしていただいた方たちの顔が浮かんで絶えなかった。
特に、カナダの家の隣に住んでいた、ジェーンの顔が浮かんだ。暗い顔の私を、さりげなく労わってくれて、笑わせてくれてた彼女の皺一杯の顔だ。
ここに来て、今度は 私も和みを人に与える余裕が出てきたことに あーやっと自分らしくなってきたな~と、感謝した。
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