2013-01-16

「マヤの音 新時代」

これは、日本経済新聞1月14日32面、文化欄からの転載です:

「マヤの音 新時代」
(伝統音楽薫るフュージョン、先住民の村から発信)
渡辺りえ

 昨年の12月22日。 古代マヤ暦で「終末の日」とされていると
世界中で大騒ぎになったが、それはちょっと違う。 古い時代
と新しい時代の間に存在する分岐点にあたるのが昨年12月だった
のだ。

*幼い日の出会い発端*
 メキシコの最南端・チアパス州にはまだ多くのマヤの子孫が
住んでいる。私がマヤ先住民族の村、シナカンタンに住んで
6年が経った。 標高2000メートル以上で、1万人ほどが暮らす。
ギタリストである夫のダミアン・マルティネス、熊本出身の
オカリナ兼トロンボーン奏者の西居かおりさんとともにマヤ
伝来の音楽をもとにしたフュージョンを演奏している。
 私とメキシコの縁は同国を拠点とするバイオリニストの
黒沼ユリ子先生との出会いにさかのぼる。4歳でバイオリンを
習い始め、翌年、当時暮らしていた山口の市民オーケストラに
先生がソリストとして来られた時に花束を渡す役に選ばれた。
 1985年、14歳の時に黒沼先生が指導する日墨合同コンサート
に参加した。日本の子どもたちと12人のメキシコの子どもたちが
八ヶ岳で合宿して各地で演奏会を開いた。 メキシコの子たちの
テクニックは未熟なのに心底音楽を楽しんでいる。どんな秘密が
あるんだろう。 気になって高校3年生の時にはメキシコ市に
留学した。

*教会の演奏、自然に涙*
 米国の大学で音楽を学び、故郷・徳島の大学院で教育を学ぶ。
黒沼先生に呼ばれ、音楽学校「アカデミア・ユリコ・クロヌマ」
で5年間、バイオリンを指導してきた。
 初めてシナカンタンを訪れたのはそのころ。 2001年12月、
友人たちとメキシコ南部の観光地サンクリストバルを旅行中、
足を延ばしたのだ。 村を歩いているとき、偶然に教会から
流れてきた音楽に吸い寄せられるように足を踏み入れた。
 ハーブとバイオリン、ギターの編成。呪文のように続く音楽は
心に深く浸透し、知らず知らずのうちに背負っていた重荷から
解放されたような気分だった。 気付いたら私は涙を流していた。
それはマヤの伝統音楽師たちが奏でていた音楽だった。
500年以上
前、スペイン人たちが欧州から持ち込んだ音楽が土着の音楽に
溶け込み、保存されてきたものだ。
 07年に再び友人たちと尋ねた時、またもや教会でこの音楽を
聴くことができた。強烈に魅力を感じた私は演奏後、音楽師たちの
後をつけた。彼らがたどりついたのは仔細の住居。「私たちも
音楽をやっている、話を聞きたい」と訴えたら、招じいれてくれた。
 「ポッシュ」と呼ぶマヤの聖なるお酒を飲んでいるうちにお手洗い
に行きたくなってしまい、辞去した。 公衆トイレなどない村で
うろうろして行き当たったのが、現在の夫ダミアンの家だった。
音楽の話や雑談で意気投合。立ち去りがたくて、彼と結婚して
シナカンタンに住むことに決めた。 急な決心に日本の両親は
「宗教に洗脳でもされたのではないか」と心配したらしい。

*少数者の文化訴え*
 ダミアンは、1996年に兄弟たちと専従民族音楽グループ「サク・
ツェブル」を結成し、マヤ系のツォツィル語で歌い始めた。
グループ名は「白い稲妻」の意。マイノリティーとして時に
差別の対象になるマヤの文化を訴えようと、神話や精霊、霊魂
など独特のテーマが歌われる。伝統音楽の人たちは演奏前、お酒
「ポッシュ」を口に含んで楽器に吹きかける。音楽は神事に
結びついているのだ。
 昨年、プエブラというアステカ文明ゆかりの地で演奏した時は
途中でシャーマンの男性がステージに上がってダミアンの足に
口づけた。生半可な気持ちで取り組んではいけない、と意を新たに
した瞬間だった。私たちの音楽を母国でも聴いてもらおうと5日、
西居さんの故郷の熊本でコンサートを開いたばかり。29日には
都留文科大学、2月1日にも早稲田大学で演奏する予定だ。
(わたなべ・りえ=バイオリニスト)

2013-01-08

年明け事件

年明けの3日、私の留守中に、事件が起きた。

「ハル(犬)が車に跳ねられた.今から病院へ連れて行く」と主人が泣きながら連絡してきた。病院へ出先から私も直行。傷は肩のあたりの皮膚が剥がれていて、中の神経がちょっと損傷,幸運にも動脈が切れていなかった。中と外を縫ってもらい,傷口が綺麗になって一安心。どうも車にぶつかった様子はなく自分で道路で 転んだのではないかとお医者さんに言われ、また一安心。驚いたのは旦那が涙したことだ。この犬は、主人の猛反対を無視して、私と娘が犬の無垢な瞳に居た堪 れなくなり拾った犬だ。何かあると、「あの時に僕は反対した」が口癖だったが,彼なりに愛情が芽生えていたのかも。今,ハルは家の中で,家族の愛情を独り占めして,幸せそうだ。
       迷惑なのは二匹の猫たち、不機嫌です。

2013-01-02

お年賀''2013''



お年賀
我が家らしく ダラダラの「三が日」。年明けは、敷地内の三軒のお宅は、みんな お留守、元旦は、ハイウェイ走る車もなく シーンとしておりました。おまけに、どっぷり雨で「雪やこんこん、あられやこんこん」までは 行かない、ちょいとした寒さ。ザァブ~イです。年末29日に、珍しく家族でサンパンチョへ日帰り旅行をと 車を走らせたら、レオン市内に入り掛かった所で、オイル漏れ、立ち往生、やっと連絡のついた知り合いの修理屋さんに来てもらい、彼のすごいすごい お手製みたいな風通しの良いトラックで、我が家まで送ってもらいました。車はエンジンを買い換えることとなり・・・と、我が家らしい新年を迎えております。今年は’’何もしない’’がテーマで、旦那の生き方に見習います。これ結構奥が深いんですが・・・・
何はともあれ、2013年にエンジン掛けて進みます。新しいエンジンで生まれ変わる愛車くんみたいにね。皆様にとって、カラフルでウキウキした年となりますように・・・

New Year Greetings;
My family has spent the first three days of a new year, and that was lazy.
We had a very quiet first day of this year. There was no car on the highway and all our neighbors were out. The weather is chilly, but not cold like a snow day.
We had a day trip to ‘San Pancho’ on the 29th of last year, but we couldn’t make it.
We stuck at entrance of Leon city because the car was leaking oil. Finally, we were able to contact our 'Car repair shop'. And the shop man drove us to the house. His tractor vehicle is like his homemade wow wow ---.
We have to buy a new engine  !!!!

This New Year is perfect for us!! hahaha

My New Year's Resolutions is ‘I don't do anything’.
……it is quite deep meaning ….


Anyway, I start my engine like our lovely car.

May 2013 be a happy, a colorful, cheerful and great year for everybody.

2012-11-11

遊戯隊

今日はゆっくりインターネット独り占め、市内から離れたここ我が家でのインターネットは、電話回路がないためにポータブルのワイヤレスをパソコンにつないでインターネット接続しています。いつもは娘と夫が占領して、私は朝の早い時間にちょっと出来るという不便さ、今日は日曜日ということもあって、二人はまだ起きていない。この時間は私が思う存分インターネットを使えます。でも、許容範囲が狭く、ダウンロードはできないし、YOU TUBEも見れないので、ひたすら ブログや、メールとフェイスブック。

今月は、何かと色々あって、書くこともいっぱいありますが、まとめて書くと、日本文化愛好会が進み始めた気配があります。「遊戯隊」と名付けた通り、遊び気分でつくった歌舞伎や日舞の真似ごとパフォーマンスを車のモーターショウや大学でのカルチャーワークショップとデモストレーションなどで、披露する機会がありました。
ワークショップでは、日本のおどりの基本である正座から立つ、すり足で歩く、首かしげ、中腰で動くといった基本的なムーブメントは、なかなか、みなさん飲み込みが早くうまく行きました。

ちょっと残念なのは、姪っ子と 新しく借りていたスタジオは、今月で引き払うことになり、また場所探しをしなくてはいけないことです。
暫くはワークショップでこちらから出かけるといった形で広めていくつもり。

パントマイムは、来月に公演する機会があり、今回は、ボディムーブメントが主体のドリームズピクチャーズもやります。今、老体用改訂版で準備中です。







2012-10-07

「祝婚歌」

今月はイベントがたくさんあり、昨日は友だちの結婚披露パーティに行って来ました。メキシカンスタイルの披露パーティは、とことん踊るということで、最後はマリアッチが閉めに入って来ました。旦那はお祝いにとバルーンショウを披露。

家族で綺麗な格好をした珍しい写真が撮れました。初めての娘のハイヒール姿、いつも男っぽい格好しかしない彼女も、ヒールを買ってもらって、レディになる喜びを味わっていました。旦那は、そんな娘のレディ姿にデレデレです。
花嫁さんの投げたブーケが娘の胸元に飛んできて、否応なしに受け取ったというハプニングもありました。結婚はしないと決めていた今年15歳になる娘の口からは、困ったように「次に結婚しないといけないんだよね」 の連発でした。

友達の結婚式には、花嫁側の御両親が福島から いらしていました。私も何度かお会いしているご夫妻で、日本のことをお聞きしたかったのですが、祝いの席では控えました。お父様は小児科のお医者さんですが、偉ぶらずとても素朴で、可愛らしいご夫妻。私は一緒にいるだけでホッとしてしまい、何だか忘れたものを思い出させてくれてるような雰囲気を持った方たちです。

人の結婚の門出に遭遇すると、自分の辿って来た結婚生活をもう一度振り返って、初心に帰ろうかという気分になります。私たちカップルも何やかやと大騒ぎが絶えず、他人から見れば面白いようですが、旦那とも今月11日で夫婦生活21年目、いろんな意味で、仕切り直しってところでしょうか・・・・


少し前、友だちから「夫婦ってなんだと思う?」の質問に、納得の行く言葉が見つからずにいました。たまたま、この詩に巡りあって、なるほど そうかもとノートに書き留めましたが、もう一度ここにも残しておきます。

     私を含め 全てのご夫婦の結婚祝いに この詩を贈ります。


   「祝婚歌」 しゅくこんか 
                    作吉野弘

 二人が 睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい
立派すぎることは 長持ちしないことだと
気付いているほうがいい

完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい

二人のうちどちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい

互いに非難することになっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで 疑わしくなるほうがいい

正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは 相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい

立派でありたいとか 正しくありたいとか
無理な緊張には 色目を使わず
ゆったり ゆたかに 光を浴びているほうがいい

健康で 風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに ふと 胸が熱くなる
そんな日があってもいい

そして
なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても
二人にはわかるのであってほしい



2012-10-06

仏頂面

facebookが収集つかなくなっていく。やっぱり、わたしは、アナログなんだなと再確認。沢山の方からリクエストもらって悪いなー・・・・ツイッターも収まりがつかない。時間があっという間に経つことと、人とのコンタクトは欲しいけど、頭の中がパニックするのが難点。情報源のために一つ残して、「時々メール」に戻ろうかと思うわけです。最近、心も落ち着いてきたし・・・・

詩とお話もまた書き始めた。


                 仏頂面

かあさん、会いたい。
姉ちゃん、会いたい。
友と 朝まで 騒ぎたい。
街中を キラキラおしゃれな服着て 歩きたい

淋しいよ、取り残されてて 悲しいよ
「なんで こんなところにいるんだ」

仏頂面が 現われる

バッタが カカッ ギギ と あっちから こっちから
「変な奴が 変な顔して おるで」と うわさする

短かった雨季に また ひと回り小さくされてしまった湖から
亀が「贅沢いってらー」と ため息泡吐き 出したばかりの頭を引っ込める

「たんぽぽ一つ探すも 容易でにゃい コンクリート道 そんなに恋しいもんなんにぇ」と 水飲みにやってきた牛が 身動きせずに もぐもぐ言う

「羽のない奴にゃ あっちこっち両方なんて 無理やんす」
と 燕の家族が 緩んだ電線腰掛け 口を尖らかす

「あなたの見ている この景色 秋になれば 枯れ野原となるのです
それまで楽しんではいかがですか」と 
ススキの海原が 風をくすぐり 微笑んでいる

         「くすぐったいよ ケケケ」と 風が 仏頂面を 拐っていく
  
                                    by ノブッチョ




2012-09-02

映画「The Best Exotic Marigold Hotel 」


『ザ・ベスト・エキゾティック・マリーゴールド・ホテル』(The Best Exotic Marigold Hotel)は、ジョン・マッデン監督、オル・パーカー脚本による2011年のイギリスのコメディ・ドラマ映画である。2004年のデボラモガーの小説These Foolish Things』を原作としている この映画、ちょっと不思議な後味の映画だ。原作の小説を読みたいな。 50才を超えたからか、それぞれの登場人物の人生最終段階への静かな格闘が身に沁みて共感できた。ベテラン俳優さんたちのナチュラルな演技がそれを倍増させたと思う。ある意味、爽快感も残った。日本的なわびさびがイギリスにも存在するんだな・・・・ 登場人物の中で旦那さんにヒステリックになる奥さんが出てくるのだけど 、自分とダブってしまった。自分らしく生きることに躊躇して、すべてのストレスを旦那に向けてしまう主婦。それと対象に夫をなくして独りになった女性は、息子の世話やホームに頼らず、自立を目指す行動派。再終末のエピローグを自分らしくそれぞれがインドという神秘的な場所で描こうとする姿は、個人の人生小説を覗き見ているようで、面白かった。定年を迎えた方々に見てもらいたい映画だな。 永遠に定年の来ない私は、久びさの大道芸をやった後に この映画を楽しんだ。 だからかな、自分という小説のエピローグが、私の選んできた道にどう色付けして完成するのだろう、と スマイル顔でimagineしてしまった。保証への依頼心をなくすと、結構 自由な安心感が出てくるな                 あ~ら えらやっちゃ えらやっちゃ                        遊戯三昧しましょっと