ここのところ、畑の手入れやら、木の伐採など、農家育ちの三男の嫁さん中心に、みんなで働いて、すっかり、80才を過ぎた舅も機嫌を良くしていた。
去年、我を張って、息子の手伝いを拒否したばかりに、野菜が不出来だったので、今年は、素直にみんなに手伝って貰う気になったのだろう。
舅は、主人が18歳のとき、姑と結婚した継父だ。
だからか、息子に弱いところを見せるのがいやらしい。
ケローナから来た長男は、悪い足を引きずりながら、畑に腐葉土を撒くのを手伝っていた。
心臓にぺースメーカーを付けてる三男は、腕を組んで、ニコニコしながら、畑のみんなに、もっぱらアドバイス。
次男である私の旦那は、マニラに郵送したはずの私のパスポートが、まだ、着いていないことが発覚し、郵便局やら、マニラのカナダ大使館との連絡にあたふた。
とりあえず、私のパスポートは、マニラまでは郵送されてることが、解明。
しばらく大使館からの連絡を待つことになった。
いざとなったら、パスポートのコピーがあるので、紛失届けをすれば15日で、パスポートは、作ってもらえる。
そんなこんなで、夕飯も賑やかで、夕飯の後、私のお気に入りCD’好色人種’の曲を 掛けて、リビングが六本木のクラブ化。みんなでダンス。やはりこっちの人は、みんなノリがいい。
長男がケローナに戻り、私たち家族は、娘の合唱団のコンサートへ出掛けた その夜。
この楽しかった一族の絵は、また、過去のものとなった。
我々が、コンサートから帰ってくると、みんなの様子が変だった。姑は、三男の部屋で泣きじゃくり、それを、嫁さんがなだめていて、舅はおどおど、 すぐに地下に姿を消して、いつものクラリネットの練習を始め、三男は、いつものスマイルを向けながら、感情を押さえ込んでる様子、そして、敷地に停めて あった、彼のキャンピングカーに行ってしまった。
いったい何があったのだろう・・・・・
落ち着いた姑と主人がリビングで、深刻に話し始め、私は、三男の嫁さんに 『何か、見損なったかしら、私たち』と、聞いてみた。
外に出て、彼女から話を聞いてみると、三男が舅とやりやったらしく、「出てけ」と言われて、今日から、キャンピングカーに寝泊りすることにしたそうだ。手術が15日に控えてるので、とりあえずは、そうするらしい。
青天の霹靂 !
つづく
私に出来ること・・・・
娘と一緒に、地下でクラリネットの練習をしている舅の所へ行き
熱い おやすみなさいの ハグを することだけでした。
舅の顔は、赤く、まだ、小刻みに震えてるように見えた。
言い争いで、興奮したその後を隠しきれない様子だった。
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